1. セキュリティ対策:ログから見抜く不審アクセスと攻撃試行
GA4 などのタグ型解析ツールでは検知できない、サーバーレベルでの脆弱性スキャンや異常アクセスを特定します。
① 404エラーから調べる「見えない攻撃者」の足跡
「404エラーが返されたURL」パネルを確認すると、サイト上に存在しないはずのパスへのリクエストが記録されています。
/.envへのアクセス:データベース接続情報や API キーなどの環境設定ファイルを狙ったスキャンです。/.git/configへのアクセス:Git 管理情報を取得し、ソースコードや秘密情報を窃取しようとする攻撃試行です。
これらは自動化された攻撃ボットによるものです。403 や 404 で適切に遮断されているかを確認し、重要ファイルがWeb上に露出していないかを点検する指標になります。

② 異常なアクセス数を叩き出す IP アドレスの特定
「ユーザーのホスト名とIPアドレス」パネルでは、IP別のリクエスト数と転送量を確認できます。
- 特定 IP からの短時間集中アクセス:短時間で 1,000 件以上のアクセスが発生している場合、ブルートフォース(総当たり)攻撃や悪質なスクレイピングの可能性があります。
- 対抗措置の実行:サーバー負荷急増時には、このパネルで対象 IP を特定し、
firewalldや.htaccessでブロック(IP拒否)を実行する判断材料として活用します。

2. WordPress最適化:サーバー負荷とプラグイン挙動の特定
サーバーリソース(CPU・メモリ・帯域幅)を圧迫しているボトルネックをピンポイントで特定し、サイトの表示速度改善につなげます。
① 重い API リクエスト・プラグインの特定
「リクエストされたファイル (URL)」パネルから、最も処理負荷をかけているエンドポイントを割り出します。
/wp-json/wp-statistics/v2/hitなどの集中リクエスト:1ページ閲覧されるたびに PHP や DB 処理を伴う REST API(アクセス解析プラグイン等)が実行されているケースを特定できます。- 改善策:GoAccess などのログ解析ツールを活用できている場合、こうした重い解析プラグインを停止・代替手段へ切り替えることで、サーバーの負荷を大幅に削減できます。

② 静的ファイル(CSS / JS / 画像)の転送量最適化
「静的ファイルリクエスト数」パネルで、帯域幅(転送量)を消費しているアセットをチェックします。
- 全ページで読み込まれるスクリプトの点検:Contact Form 7 や各種プラグインの JavaScript/CSS が不要なページで読み込まれていないか確認します。
- 転送量を圧迫する画像の軽量化:特定の画像ファイルが転送量の上位を占めている場合、WebP フォーマットへの変換や CDN 適用、画像圧縮を検討します。

まとめ:GoAccessをサイト運用の「定期健診」に活用しよう
前後編にわたり、GoAccess の活用法を解説してきました。
- 前編: 全体トラフィックと実ユーザーのアクセス傾向を把握
- 後編: セキュリティ攻撃の検知と WordPress の負荷削減
GoAccess の HTML レポートを定期的にチェックし、サイトのトラブル予防とパフォーマンス最適化に役立ててみてください。



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